顕微鏡治療は肉眼の視野と全く異なり20倍以上に拡大して根管内や、重要な部分の確認をすることができます。現在の歯科診療においてなくてはならないツールです。

また、使用部位や性質により拡大ルーペと顕微鏡を、その目的や状況によって使い分け、最良の治療結果をご提供できるよう常に工夫しています。     画像をクリックすると大きく表示されます。

主に使用しているルーペ

左は2.5倍の、主にインプラントの手術等に使用しているライト付きのルーペです。視野が広く、全体のバランスを見ながら処置が出来ます。
右は高倍率のもので、通常の診療に用います。
視野が少し狭いので、注意しながら使用します。

ドイツCarl Zeiss社PROergo

Carl Zeiss社製マイクロスコープの中のフラッグシップ機種です。

電動フォーカスとオートフォーカス、電動ズーム、電磁ロック式アームと、かゆい所に手が届くような至れり尽くせりの装備で、顕微鏡治療を強力にサポートしてくれます。


ドイツ メーラー社DENTA300

十分な拡大率と軽い操作性が、正確な顕微鏡治療をもたらします。

ここでは、とある大阪の尊敬するS先生のアイデアを頂戴致しましたが、皆様もいつもご覧になっている千円札を題材にマイクロスコープの拡大画像をお見せします。

よく見慣れている千円札です


千円札の人物の写真のない側の右上の部分になります。

少し拡大してみます(約8倍)


8倍程度まで拡大しますと、YENの中に何か文字があるのかな?という感じに見えてきます。
これが一般診療の時の拡大ルーペのレベルです。

さらに拡大してみます(約20倍)


20倍にすると、中の文字がはっきり読めます。これがマイクロスコープの世界です。

さらに左にある桜の花3つを拡大してみましょう。(約8倍)


こ紺色や薄い紫の色が塗ってあるように見えていた部分が実は細かい線の重ね合わせであることがわかったり、花びらの中では花弁のような感じで中央から放射線状に15本ずつ軸のようなものが伸びているのがわかります。

20倍に拡大しますと、花弁の1つの先に、カタカナの二があります。

次の花にはカタカナのホ。



そしてカタカナのン。



肉眼やルーペではどんなに頑張ってもこのカタカナは見えないでしょう。
マイクロスコープではこれが根の中等の陰になって位部分にあっても視軸(みている方向)と同一の光によって用意に観察できます。
そしてさらには、例えばこのカタカナのンの点の大きさの虫歯を発見した時に圧倒的な差が出ます。
マイクロスコープと、専用の先の小さな器具を用いる事により、容易に虫歯だけを処置する事が出来ます。


根管治療の際も、必要であれば根尖孔(根の先の穴)まで確認することができます。














ページ製作中のため、マイクロスコープ治療の動画をリンクします。
こちらも支台歯形成動画です。